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夢と過ぎゆく現実

長かったこの一年の数々の出来事は、人生の中で、やはり両親の死と共に、大きな出来事ばかりだった。
死ななかった不思議、死ねなかった運命。

人間関係もぶっつりと切った人たちもある。 したくないことにも終止符を打つ。 これからは残りとして頂いた大切な時間を、楽しく、幸せに過ごしたいという思いから、明日引っ越す。

総数100個のダンボールに今夜は埋まりつつ、この4年近く過ごした家での、最後の日をすごす。

昼間、あまりの疲労に、うたた寝をした。

荷物の整理と共に、心にあらぬ事に、許せぬ人を許す夢を見た。 もちろん現実なわけはない。
でも、とてもリアルにその人は、わびるでもなく、私の側に座って、
”本当はもっと早くに会い来て話したかった。 もっと、良い方法があったはずなのに、、、、”
と、言い
”ちゃんと話したい”
と言ったところで、引っ越し屋さんに起こされた。

思わず本人を探した。 側に体温が残るほどにリアルに感じられた夢。 思わず恨みよりも、涙がポトポトと出てきた。
ひょっとして、本人の最後の気持ちだったのかもしれない、噂で最近かなり体調を崩していると聞いていた。
生きていたとしても、相手も大きな傷を持ったままだ。

私の気持ちが見させた夢にしては、あまりにも以外で、(許す気など無かったから)リアルで、まるで亡くなる直前に感じた母の影のように、見た後に不思議な感覚が残る。

この場を明日去る。
物理的に去らなければ、きっと一生私の残りの一生は前向きになれない。

ある日突然起きたあの4月のトラウマを今、許せるくらいなら、引っ越しなどしない。
特定の人を許せない私の見たあの夢は、どんな意味があるのか?
一度愛した人は、男女に関係なく、二度と会いたくないとは、思わない。

いつか、笑って挨拶が出来ると馬鹿だから信じている。
恨むことは、大変な心の体力の浪費をする。
それすら疲れた。

あれは夢だったのか、誰かが伝えたかったメッセージなのか、、、、、
明日になれば、もうそんなことを考えることすら、ないだろう。
最後に見た夢。それもここへ置いてゆく。

新居には、新しい私がきっと出迎えて、新しい道に導いてくれるから。
by bushfire | 2009-10-26 00:23
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